ポモドーロテクニックとは?フリーランスにおすすめの時間管理術

「ポモドーロテクニットってよく聞くけど、結局どういう効果があるの?」

「ポモドーロテクニックのやり方を知りたい」

最近よく目にするポモドーロテクニックですが、よく分からないと感じていませんか?

「ポモドーロテクニック」は仕事の効率的な進め方を探している方におすすめの時間管理術です。

短時間で作業と休憩を繰り返すため長い時間生産性を維持でき、フリーランスの方にもおすすめできるテクニックです。

この記事では、ポモドーロテクニックに興味がある方向けに実践方法やコツについて解説しています。

ポモドーロテクニックとは?

ポモドーロテクニックは、生産性を最大限に向上させるための時間管理の方法です。

25分の集中作業と5分の短い休憩を繰り返すという単純なサイクルで構成されており、実践すれば集中力を切らさずに効率よくタスクを進められます。

考案者のフランチェスコ・シリロ氏が使用していたトマト型のキッチンタイマー(イタリア語で「ポモドーロ」)が名前の由来となっています。

ポモドーロテクニックで得られる3つの効果

ポモドーロテクニックで得られる効果

ポモドーロテクニックを実践すると、集中力を維持しながら長い時間タスクに向き合えるようになります。

他にもスケジュール管理の上達や生産性アップにもつながるので、タスク管理が苦手な人に挑戦して欲しい時間管理のテクニックです。

ここでは、ポモドーロテクニックがもたらす3つの効果について詳しく解説します。

集中力が続く

ポモドーロテクニックの25分という時間は、目の前のタスクに集中できる最適な長さです。

作業途中に「あれをやりたい」と思い浮かんでも、25分が終われば休憩時間があることが分かっているので「作業終了後にやればよい」と気持ちを切り替えられます。

管理人
管理人

すぐに着手しなければならないタスクは思うほど多くありません。

さらに、5分間の休憩をはさむことで脳がリフレッシュされ、次の作業でも集中力を持続させることが可能です。

この25分の作業時間と5分の休憩時間の長さは、考案者のフランチェスコ・シリロ氏が長年試行しながらポモドーロテクニックを実践してきた結果、導き出した最適な時間であると自身の著書で語っています。

スケジュール管理がうまくなる

ポモドーロテクニックを続けていくと徐々に25分で処理できる作業量が分かるようになります。

その結果、一つのタスクに使う時間の長さを予想でき、ポモドーロテクニックを始める前より綿密かつ実行可能なスケジュールを立てられるでしょう。

また、急な仕事の依頼が入った時も作業時間の見当がつくので、引き受けるべきか判断できます。

生産性が向上する

ポモドーロテクニックでは、どのタスクにどれだけ時間を使ったかを記録します。

一つのタスクにかけた時間が予想より長い場合は作業工程を改善できるかもしれません。

逆に予想していた時間と同じか短い場合は作業プロセスに問題がないと考えられます。

ポモドーロテクニックの記録を活用して、作業プロセスの改善⇒実際に検証のサイクルを繰り返せば生産性は向上していくでしょう。

ポモドーロテクニックは意味がない?

ポモドーロテクニックについて調べてみると「効果があるのか?」「意味がない」と疑問の声を見かけます。

わざわざ短い休憩を挟むより、集中力が続くかぎり作業を続けた方が良いと考える人もいるのではないでしょうか。

しかし、休憩時間の運動が集中力にどのような影響があるかを検証した実験では、休憩をせず長時間作業するより、こまめに休憩をとり短時間作業を繰り返した方が作業の質が上がることが分かっています。

東京大学の池谷教授とベネッセと中学生を対象に行った実験でも同様に、長時間休まず勉強をするより休憩しながら勉強をした方がテストの成績が良いという結果も出ています。

2つの実験結果から、短時間の作業時間と休憩時間を繰り返すポモドーロテクニックには効果があると言えるでしょう。

参考:休憩時の運動が生体情報と集中力に及ぼす影響
参考:勉強時間と学習の定着・集中力に関する実証実験

ポモドーロテクニックの手順:4ステップ

ポモドーロテクニックのやり方は、ただ25分の作業時間と5分の休憩を繰り返すだけではありません。

ただ作業と休憩を繰り返すだけでは効果が得られにくいので、正確な手順をしっかり覚えましょう。

ポモドーロテクニックの手順
  • STEP1
    作業をするタスクを選ぶ

    TODOリストから作業するタスクを選びます。25分で完了できるタスクを選ぶ必要はなく、レポートの執筆や資料整理など時間を要するタスクでもかまいません。

  • STEP2
    タイマーを25分間に設定して作業を開始する

    作業しているタスク以外にやりたいことが思い浮かんでもTODOリストへの追加に留め、作業に集中しましょう。

  • STEP3
    作業を完了して5分休憩をとる

    25分が経過したら必ず5分間の休憩をとります。
    次の作業時間に集中するためにタスクのことは考えず、リフレッシュに努めましょう。25分の作業と5分の休憩で1セットです。

  • STEP4
    4セットごとに30~40分の長めの休憩をとる

    25分の作業と5分の休憩を4回繰り返したら、15~30分の長めの休憩を取ります。タスクが完了していたらSTEP1へ、未完了であればSTEP2に戻り作業を再開します。

  • 後でタスクにどの程度時間を費やしたか分かるように、1セット終わったら作業したタスクに印をつけましょう。
  • 達成感を味わうために、作業中のタスクが終わるまで別のタスクに手をつけないようにしてください。

ポモドーロテクニックの効果を得るためのコツ

ポモドーロテクニックは手順を守るだけでも集中できますが、下記のコツを実践すればより効果が実感できます。

  • 作業の中断を減らす
  • 休憩時間はしっかりとる
  • 時間削減を追い求めない

早速一つずつ見ていきましょう。

作業の中断を減らす

ポモドーロテクニックには、25分経たずに作業が中断となったら手を止めて、5分の休憩後に再度25分の作業時間を開始するというルールがあります。

ポモドーロテクニック 作業を中断したときの対応
管理人
管理人

作業時間が完了する寸前でも中断したら1セットにカウントできません…。

設定したスケジュールの変更やモチベーションダウンの可能性があるので、作業を中断しないよう心がけましょう

電話やメールの着信など、外部からの刺激だけでなく「投稿したポストの反応を確認したい」や「〇〇の連絡をしなければ」という内部から湧き出る欲求も中断の要因になります。

例えやるべきことであっても、あとで作業するためにTODOリストの追記だけ行い、もとの作業に戻ってください。

また、外部からの刺激はスマホを手の届かない場所に置いたりメールの通知を切ったりすれば対処可能です。

休憩時間はしっかりとる

集中力を維持するためにも休憩時間は必ず取りましょう。

タスクが終わらないというプレッシャーを感じて休憩時間を省いてしまうと、かえって頭の中が整理できず作業効率が下がります

また、リフレッシュするためにも休憩中はタスクのことは考えずに過ごすことが大切です。

休憩中の過ごし方に指定はありませんが、メールの返信や取引相手への電話連絡など、頭で考える作業は控えてください。

家事や軽いストレッチ、コーヒーブレイクなどがおすすめです。

管理人
管理人

自宅で作業するときは休憩時間に洗濯物を畳む作業や部屋の掃除をしていました。

時間削減を追い求めない

ポモドーロテクニックの目的は時間削減ではなく、タスクを処理することです。

25分という時間は、あくまで集中してタスクを処理するために設けられたルールの一つであり、時間内に多くの作業をするための制限ではありません。

時間削減にばかり気を取られると、肝心の作業の質が低下する恐れがあります

急ぐ必要はない。腰を据えて、いま取り組んでいる目標の達成を楽しもう。

どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門

上記は、著書で考案者のフランチェスコ・シリロ氏が言っていた言葉です。

時間にとらわれず目の前のタスクに集中して、達成感を味わいましょう。

ポモドーロテクニックに使うタイマーの選び方

ポモドーロテクニックにはタイマーが必要不可欠で、さまざまな種類があります。

時間を計る以外の機能に何を求めるかは使う人次第ですが、こだわればさらに効果が期待できるでしょう。

ここではポモドーロテクニックによく使用されるタイマー、YouTube動画、スマホアプリの3種類について紹介します。

タイマー:アナログかデジタルかを選ぶ

デジタルタイマーは大きく数字が表示されるものが多く、残り時間が一目瞭然です

「残り時間5分は作業内容に問題ないかチェックをしたい」など、作業時間をさらに区切って何かをしたい時に便利ですね。

一方で残り時間をプレッシャーに感じる人には、デジタルタイマーは逆に気が散る要因になります。

残り時間を気にしたくない人はアナログタイマーにした方が集中して作業ができるでしょう。

YouTube動画:好みの音楽と映像で選ぶ

YouTubeの動画は4セット分など区切りのよい長さになっており、作業時間と休憩時間によって流れる音楽が自動的に変わるため、わざわざ時間をセットする必要がありません

さらに、流れる音楽は癒される自然の音やカフェで流れるような曲が用意され、モチベーションアップにもつながります。

「ポモドーロ タイマー」と検索すれば、数多くの動画がヒットするので探して試してみましょう。

管理人おすすめの動画はこちら。

ただし、視聴中は通信料の発生や電力の消費があるので、外出先での作業にはポケットWi-Fiやバッテリーの準備が必要です。

スマホアプリ:シンプルな機能か多機能かを選ぶ

外出先で急に作業したくなっても大抵は手元にスマホがあるため、アプリがあれば手軽にポモドーロテクニックができます。

作業時間と休憩時間を繰り返すだけのシンプルなもの、ポモドーロテクニックに関する記録までできるものなど、スマホアプリには豊富な種類があります。

ただし、アプリをダウンロードして使用してみないと自分に合う合わないが分かりません

事前に他の利用者の評価や機能内容を確認して自分が希望するものか判断すると良いでしょう。

まとめ:自己管理に最適なポモドーロテクニック

ポモドーロテクニックは、タイマーを用意するだけで簡単にできる時間管理術です。

「毎日同じ時刻にポモドーロテクニックを開始する」と決めておくとダラダラ過ごすことなくタスクに取り組めます

他にも作業途中で別のやりたいことが浮かんでも「後でやる」という決断ができるようにもなるでしょう。

もし、本記事を読んでポモドーロテクニックに興味がでたら下記の書籍がおすすめです。

本記事で紹介できなかった詳しい実践方法やチームでポモドーロテクニックを活用する方法などが記されています。

フリーランスで自己管理に悩まれる方はぜひポモドーロテクニックにチャレンジしてみましょう。

どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門

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