同僚の話でずっと記憶に残っていることがある。
「NHKのニュース番組は、ニュースの情報だけ読み上げてくれるから、耳で聞きやすい。
ニュースの内容に対しコメンテーターがあれこれ発言する番組は、ニュースの情報に集中ができない。」
当時はなるほど、と感じただけだった。
Webライターになった今は、とても響いている。
そしてもう一つ。
プロライター歴のある方が、以前講義の中で話していた。
「Webライティングの記事は、不要な情報が一切ない、記号の羅列でいいと思っている」
この話に、衝撃を受けたのを覚えている。
Webライターは読者を惹きつけるために、いわゆるエモい文を書くものだと思っていた。
違う、そうじゃない。
Web上の記事を読みにくる人は、エモい文を読みたいわけでもなく、執筆者の感想を知りたいわけでもなく、ただ情報を知りたいのだ。
とくに好きな分野では、つい熱が入ってしまい、溢れ出る気持ちを記事に盛り込んでしまいそうになる。
違う、そうじゃない。
その度にこれらの話を思い出し、落ち着こうと心に決めた。
ちなみに、私個人はエモい文、エモい写真、エモいものは大好きである。
477文字|45分
コメント